習い事ランキングでも常に上位を確立しているヨガ。
2013年には日本のヨガ人口が100万人を突破したと言われています。
最近では女性のみならず、男性のヨガ人口も増加中。
それでもまだヨガのことを知らない、1歩が踏み出せない、そんな方も多いはずです。
今回は、基本的なヨガの知識を身につけていきます。
「ヨガっていったい何なの?」「なんでそんなに人気なの?」そんな疑問を解消していきましょう。
ヨガとヨーガって違うの?
ヨガとは、サンスクリット語の「ユジュ」を語源とした言葉です。「つなぐ」という意味があり、心と体と魂を1つにつなげる訓練のために生まれました。
ヨガをヨーガと呼ぶこともありますが、どちらでも大丈夫です。
区別をするとすれば、ヨガは現代によく見るエクササイズ要素の強いもの、ヨーガは瞑想を中心に行われるものとして呼び方が変わることが多いようです。
ヨガの歴史を知っておこう
ヨガの歴史は、4000~5000年前にインドで誕生したといわれています。
明確な起源はわかっていませんが、歴史がとても長いのです。
しかし、ずっと昔のヨガは、宗教の修行法として行われていた為、精神面を鍛える瞑想を中心としたスタイルでした。
現代のヨガと最も近いものが、紀元前1800年頃に確立された「ヨガ・ストーラ」という教典です。
このヨガ・ストーラは翻訳されたものが日本でも手に入れることができます。
初心者でもわかりやすく書かれたものもありますので、興味のある方は探してみて下さい。
ヨガの三大要素
さて、現代のエクササイズ要素の強いヨガですが、「ポーズ・姿勢(アーサナ)」と「呼吸・気息(プラーナ)」と「瞑想」で構成されています。
この3つの要素を「ヨガの三大要素」と呼んでいます。
日本で流行をくりかえすヨガ
1970年、今からおよそ40年前に第一次ヨガブームが到来しました。
このときはまだ、宗教的な要素が強く瞑想が中心だったため日本人には少し近寄りがたいものだったようです。
また、アメリカでは瞑想の多いヨガから、エクササイズ要素の強いヨガへと流行がシフトチェンジしていきました。
1990年頃、日本では第二次ヨガブームが到来します。
日本でも、美容や健康法の1つ、気軽にできるエクササイズとしてヨガを選ぶ人が増えます。
しかし1995年、地下鉄サリン事件がキッカケとなりヨガ人口は一時的に減ってしまいます。
オウム真理教でもヨガを修行の1つとして取り入れていた為、この事件でヨガに良いイメージを持つことができなくなってしまったのでしょう。
しかし再びブームに火がついたのは2003年。
海外セレブがヨガマットを抱えて歩いている姿がパパラッチされ、日本の女性の心を掴みました。
ヨガ人口は年々増加し、現在に至ります。
今や、駅前に行けばヨガスタジオがあることが珍しくないですよね。
また、フィットネスクラブでも、スタジオレッスンには必ずヨガがあります。
ヨガの何がそんなに良いの?
なぜ、ここまで長くブームが続いているのでしょうか。少し変わった体勢のストレッチにしか見えません。
何がそんなに良いのでしょうか。
ヨガの良いところは、心身ともに良い効果をもたらしてくれるという点です。
最初にも話しましたがヨガは精神面を鍛えるためのものでした。
大本はそこから来ているため、精神面にも良い効果が期待できるのです。
レッスン後に泣いている方を見た、または自分自身が泣きそうになったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ヨガは物事を前向きに考えるようになったり、自分自身を理解出来るようになる、と言った効果が期待できます。
この部分を詳しく説明するには「ヨガ哲学」という分野になり、長くなるので省略しますね。
また、身体にも良い影響を与えてくれます。
普段使わない筋肉を刺激したり、骨格をもとの位置に戻したり、デトックス効果など…。
柔軟性も徐々に良くなっていくこともあります。
また、ホットヨガでは大量の汗をかきますので、お肌の調子も整ってくる方もいるはずです。
常温ヨガはホットヨガほどではありませんが、もちろん汗をかくことができます。継続することで、普通の温度でも汗をかけるようになれば、代謝アップも期待できますね。
スタジオの種類がいくつかあるように、ヨガにも種類があります。
ハタヨガ、パワーヨガ、ヴィンヤサヨガなど、ヨガスタジオを探していればよく目にするものから、語尾に無理やり「ヨガ」とつけたのでは?
というような名前のものまで、実に様々です。
自分に合うスタイルを探すのも、ヨガの楽しみの1つですね。
ヨガとサンスクリット語
冒頭に出てきた「サンスクリット語」ですが、これはインドの古典文語です。現在では、サンスクリット語を第一言語とする人口が減ってきているそうですが、ヨガが世界的なブームとなり身近に感じる方が増えたのではないでしょうか。
ヨガのレッスンでは、よくこのサンスクリット語が登場します。
ヨガのポーズ名は、わかりやすい日本語に変換されていることが多いですが、もちろんこれも元はサンスクリット語です。
インストラクターによってはサンスクリット語でポーズ名を言う場合もあるでしょう。
ヨガに慣れてきたら、ヨガ用語についても勉強してみるのもお勧めです。
そうすることで、レッスン中に「どういう意味だろう?」と戸惑うこともなく、集中して参加することができます。
サンスクリット語の形をしたアクセサリーも販売されているので、サンスクリット語ファンの方は検索してみて下さい。
ヨガとの出会いで人生が変わる人も多い
ヨガとの出会いで人生が変わったと言う方は多いです。
他のスポーツとは違い、とても深く、哲学的で、言葉も理解しにくですが、そこがハマってしまうポイントなのかもしれません。
また、ゆったりとした動きのものもあり、激しく動くことが苦手・抵抗があるという方でもとっつきやすいエクササイズの1つなのです。
激しい運動を控えなければいけない妊婦さんでも行える「マタニティヨガ」があったり、「キッズヨガ」「シニアヨガ」といったレッスンも最近よく見かけます。年齢層も実に幅広いのです。
日本のフィットネスクラブの参加率は3%と言われています。
ですが、ヨガのおかげで日本人の運動への意識が上がってきているのではないでしょうか。
運動が嫌いでも、体のためを思ってヨガを始める方が増えたというのは、とても良い傾向ですよね。
この記事を書いた人
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フィットネスクラブとホットヨガスタジオでの勤務経験有り。
ヨガを通して外側も内側もキレイになっていく方々を多く見てきました。
デスクワークで凝り固まった心と身体を緩めてじんわり温めていく至福の時間が1日の楽しみ。
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